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ホーム > 読みモノ > めざせ!ロッキンオン 34. VANESSA PARADIS |
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歯医者さんへ行くのが嫌いな理由は、耳障りな周波数を発する機械の音や、その音から連想される痛みとか、
長時間口を開けていなければいけない「だるさ」などといったようなものなのでしょうが、
この数年の僕の場合は、それら以外のちょっと恥ずかしい理由があるようなんです。
おそらくその現象が起こったならば、みなさんは深い絶望とやるせない失意とともに、
「笑う」という人間の健康にとって一番大事な行為を、なんの気兼ねもなく行うことが
出来なくなってしまうかもしれません。
現にこの数年の僕は、楽しいときもおかしいときも、
気心のふれた人以外の前では、なんとなく中途半端な口の開け具合だったり、
どうしても大笑いしてしまいそうなときなどは、下を向いて笑ったりしてしまいます。
毎日の挨拶なんかも困ったもので、かるくニコッと笑顔で挨拶をするときなどは、
相手にとっては不気味なにやけ顔にしか見えていないのではと心配になったりするのです。
その起こってしまってはとても困ってしまう現象とは何かと言いますと、
まず鏡に向かってニッと口を開けて前歯を映して見てください。
通常はきれいな白い歯がきちんと隙間なく並んでいるのが見えるはずです。
そのきちんと並んだ前歯のちょうど真ん中が、すこしずつ開いてきてしまうという現象なのです。
そうなんです、俗にいう「すきっ歯」なのです。
「すきっ歯」の原因としては、顎と歯の大きさが合っていないことや、歯の本数が足りない、
余分な歯が埋まっている、歯が小さいなどがあるようです。
たしかに僕の場合歯がちょっと小さめ
(いや、もしかしたらけっこうかも、沖縄では小のことをぐわーと言うのですが、
もし沖縄で小学校から通ってたら間違いなく僕のあだ名はモリソンではなく歯ぐわーだったハズ)
なもので年齢とともに、顎と歯の大きさのバランスが悪くなっていってるのかもしれません。
しかしここで話を冒頭に戻させていただくと、歯医者さんへ行くのが嫌いな理由とは、
僕にとってそういった理由ではなくて、「なぜか歯医者さんへ行くたびにすきっ歯が進行している」からなのです。
今になってみれば、思い当たるふしがあるんですよ。
歯医者さんで治療が終わると最終日に必ずと言っていいほど歯石をとりますよね、
あれじゃないかとにらんでいるんです。
おそらく手始めに先が鋭利なピンセットみたいなもので、ガツガツ掻きとっていって、
そのあと番手の細かいビットで研削したり、磨いたりするんだと思うんですが、
この手始めにやる鋭利なピンセットでガツガツ掻きとるときに、すこしずつ隙間ができてきてしまっている、
というのが真相なのではと、にらんでいるんです。
僕が歯医者さんに行くのが嫌いなのと、歯医者さんをを終えてしばらくの間は、
みんなにニコッと微笑みかけれない事情があるということが、これでわかってもらえたでしょうか。
人によっては、サッカーのロナウドなんかもそうだし、
シーナ&ロケッツの鮎川さんだってそうなんだから気にしないでね、
なんて励ましてくれますが、開き直れるほどにはなれませんでした。
そんなときj-waveのDJ TAROさんの番組の中で、久しぶりにヴァネッサパラディが出ていました。
今から15年くらい前のヴァネッサのアルバムをよく聴いていたのを思い出しながら、天使のような愛くるしい
彼女の微笑みのその奥に、ちらっと見える前歯の隙間がとてもキュートに見えました。
ヴァネッサのおかげで立ち直りかけていたぼくは、
ランチで食べたすき焼き丼のえのき茸がすきっ歯に挟まったまま夕方を迎えると、
「このままでは口を閉じたままそうめんが食べれるようになるな」なんてしょうもないことを考えながら、
あちこちサイボーク化されていく自分を、受け入れていかなくてはならないと思ったのでした。
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| VANESSA PARADIS |
1986年14才で「Joe Le Taxi(夢見るジョー)」でデビュー。キュートなルックスと声でヨーロッパを席巻。
88年アルバム「Marilyn&John」をリリースするころには、映画界も彼女に魅了され
翌89年「白い婚礼」でスクリーンデビュー。
日本でもフレンチロリータブームに火がつくことになる。
その後、シャネルの香水「coco」のイメージキャラクターとして鳥の羽根をつけた彼女の姿を、
様々な雑誌で目にすることになる。
そんな絶頂期の92年、当時2枚のアルバムをリリースし、
コアなファンに支持されていたレニークラヴィッツの作詞作曲プロデュースによって、
彼女自身3枚目、英語詞では初となる「vanessa paradis」をリリース。
「Be My Baby」「Sunday Mondays」などのヒットによって全世界で500万枚を売り上げる大ヒットを記録する。
スクリーンでも「ハーフ・ア・チャンス」「橋の上の娘」そして最近では「エイリアンvsヴァネッサパラディ」
などといった話題作にも出演する。
名優ジョニーデップとの間に2人の子供を授かりながらも、
その美貌と美声はますます輝きを増している彼女。
去年リリースされたアルバム「Divinidylle」では「Be My Baby」を彷彿とさせるポップメロディーと
相変わらずキュートな笑顔を見せてくれている。
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(文&イラスト: special source モリソン小林)
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