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Tone










木っ端を見せてもらいました。
左から、ウォールナット、ゼブラウッド、シャム柿、カリン、神代ニレ、パドック、タモ、ケヤキ。


Leif.designpark(リーフデザインパーク)

2007年ミラノサローネ出展をデビューのきっかけとし、
以後短いあいだに目覚ましい展開を繰り広げている、
現在注目されているデザイナーグループのひとつ。

内藤衛と上野卓史が2006年に立ち上げ、
2007年本多恵三郎の参加により
三人で家具等デザインの提案を行っている。

数ある提案のなかで私が一番好きなのが、Toneシリーズ。
黒柿、シャム柿、神代ニレ、けやき、等々の木、
そのものの色を着色することなく組み合わせ、配色し、
木の本来の質感を損なうことなく
家具というひとつの姿を美しく演出している。
鮮やかな程の赤と、黄緑、黄色、橙、茶、水色、桃色塗装や
オイル仕上げなどの着色を、いっさい行っていないというから驚きだ。


Lin pod bench




Kukunochi




celefloorlamp


Tou




左:Minamo 右:Tsubomi



Leif.designpark
『日本の工芸文化において、先人は古くから自然の風合いを生かす寄せ木という伝統技術で、様々な樹種を用い多くの工芸品を作ってきた。
何も着色していない自然の木々は、土の中から
多くの栄養を得ることで独特の色々になってきたに違いない。
その種類の多さに驚かされる。
Toneは、その日本文化に根ざした技術、 素材を生かして
家具製作を試みた。』

そこで今回直接お話を伺うことができたのが、
内藤衛(ないとうまもる)さん。
現在Leif.designparkの活動と同時に、
武蔵野美術大学工芸工業デザイン科木工の助手をしている。
つまり、デザインのみならず、「つくり」を知っているということ。

Toneシリーズについて聞いてみた。
ここまで様々な色、様々な種類の木を扱いこなすことは、
そう容易ではないのでは?
「色を知るために、様々な種類の木を
実際に触ることから始めました。
木材屋さんでたくさん買ってきて、製材して、色を見て。
すべて自分の手を使い、目で確かめたものです。」

つくるということは、実際に素材を目で見て触って、
なにかかたちにするということ。だからこそ生まれたデザイン。
かたちの美しさ、色の美しさと共に、
木のぬくもりが感じられるのはそのせいだろう。

ぬくもりといえば、Lin pod benchからも感じられる。
素材のぬくもりとは別に、コンセプトのぬくもり。
聞けば、ダイニングチェアーなのだという。
ベンチから木が生えている。
木の下で、ご飯を食べる。
隣にならんで食べる。
夫婦が並んでいる 友達が並んでいる 親子が並んでいる
そんな想いによるベンチ型ダイニングチェアーなのだという。

上のToneシリーズとLin pod bench、
そしてKukunochi、celefloorlamp、Tou、Tsubomi、Minamoを
ミラノサローネにて発表した。

反応は?
「おかげさまで上々です。
しかし国により反応の違いはありましたね。
北欧、イギリス、アメリカの人がとても好きになってくれた。
華やかできらびやかなものが好きなイタリア人は、
また少し違う反応で。
海外へ行ってみたから知れた反応です。」

なんだかニコっと顔が緩む、
嬉しくなってしまうようなファニーさがある
って言ってくれた人が多かったそう。

そして、サローネにて出展した製品について、
いくつかの海外メーカーから製品化の話をもらうことができた。
開発の話ももらうことができた。
大成功だったんですね。

「でもほんとまだまだですよ。余裕なんてない。
一生懸命やっているだけ。
ただ、Leif.designparkのスタートのかたちとして、
最高の踏み切り方だった。
それも、じっくりと温めた時間や、
苦しんだ時間があったからだと思っています。
そして、3人でやっている強みというものを強く感じています。」



DesignTideにも出展されたToneシリーズのkids。私も見に行きました。





左から本多恵三郎さん 上野卓史さん 内藤衛さん


3人は、大学時代からの友達だったという。
Leif.designparkの構想というものは、
大学時代から話し合って、少しずつ輪郭を帯びていった。

そして現在新たな製品化の契約中という。
イギリスの家具メーカーからLin pod bench、
新たな提案Lin single seater、Tou、
そしてToneシリーズのkids、テーブルとチェアー。
2008年のサローネ出展も決定した。


着々と夢を現実に向けていく人。
そして、大学助手としてその背中を見せる人。
この人も数年前まで、夢をあたためる、
みんなと同じ立場だった。

そして背中と一緒に言葉ももらえた。
「夢をもちましょう。いろんなものを見ましょう。
成せばなると、自分に言い聞かせながら。」


これから夢をさらに磨いでいこうとする人のパワーとは、
近くにいるだけでパワーをもらえるような、
ある種の力強い勢いがある。

そしてこれからの構想、ビジョンは?
「目指すところは、これからの3年間で、
海外メーカーから20アイテムくらい製品化をされたい。
まあ、とても難しいんですけどね...」

難しいんですけどね、の続きで、
やりますよと、聞こえた気がした。


背中見せる人 完




studio MIRA (スタジオミラ) 太田彩子

千円ガチャガチャで一発で当てましたポケバイ
業務内容 金属を主に用い、パブリックスペースのシンボル
となるような彫刻、装飾の提案、制作
MAIL ota@ayako-mira.com
URL http://www.ayako-mira.com
略歴
太田彩子(1981生)
2005 武蔵野美術大学造形学部
工芸工業デザイン学科 卒業
2007 東京藝術大学大学院修士課程鍛金専攻修了
studioMIRA設立


#21 2008.11.15 よみがえらせる人
#20 2008.10.15 久里浜の家
#19 2008.09.15 夏の宿題、自由研究
#18 2008.08.15 花、花、花
#17 2008.07.15 ギフト&トロフィー 展示会に向けて
#16 2008.06.15 築城〜途中編〜
#15 2008.05.15 フラワーデザイン
#14 2008.04.15 編む人
#13 2008.03.15 絵を、イメージを、実物とする2
#12 2008.02.15 アコースティックギター
#11 2008.01.15 卒業制作
#10 2007.12.15 金属の不思議
#09 2007.11.15 背中見せる人
#08 2007.10.15 背中見せる人
#07 2007.09.15 これからの人
#06 2007.08.15 南の太陽の下にいる人
#05 2007.07.15 金歯つくる人
#04 2007.06.15 現代手工業乃党
#03 2007.05.15 古い木造の建物のなかに、ピカピカのお仕事がありました
#02 2007.04.15 絵を、イメージを、実物とする
#01 2007.03.15 みんなのものつくり わたしのものつくり