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暑い日々が続きます。
トタン屋根の工房は、夏の日差しを一身に受け熱を蓄積し、
働く私の目は、額からすべり落ちる汗でしょぼしょぼしています。
遊びに来られる際には、日中を避けていただくといいと思います...。


多治見、織部の里公園の窯跡の遺跡。


出土品。かっこいい。


こんなユニークなイラストが。


ナガマサさんにつくっていただいたサンプル。




こんなに色幅が。


やはり化石が出てきちゃうそうです!


陶とタイルの原料の土の山。


やぶれ傘にて


INAXです。釜を改造


いちいちかわいいんです。




はっ!石つまみ...!の引き出しの中に展示品。凝ってますね。


タイルにもすごく興味が湧きました。スバラしい






とこなめ焼き物散歩道から。





6月の末頃、多治見へ行って来ました。
常滑と多治見へ2泊の短い旅でしたが、
陶器、タイル、石材をあらゆる角度から見ることの出来た、
素晴らしい旅となりました。

今回、現代手工業乃党のメンバーの、
丸太石陶材株式会社 大岩永政さんの
工場へ石材を見にいくことがメインイベント。
ナガマサさんは岐阜県多治見市の内装外装の
石材全般を扱う職人です。

先月の展示会でお披露目しました
スタジオミラのかなぐ制作に協力をいただけることとなり、
この度お邪魔してきました。
石材と金属の素材の相性、個人的にはピカイチなのです。
石材の良さを生かした、ドアノブや、
つまみ、表札などが出来たら、
想像するだけでかっこよすぎです。

石の、色の幅やランダムに入る柄の多様さ、質感。
透けていたり、にごっていたり。そして高級感。
これは本当に独特な力を持つ素材だなーと感じました。
こちらの開発に関しては追ってご報告します。


そして、多治見という場所柄、窯跡や、
志乃や織部の出土品、現在の焼き物と、
多治見で頑張る作家さんの器まで、
幅広く見ることができました。
「へうげもの」という漫画にどっぷりはまってしまった最中に
織部のゆかりに触れることが出来、
ミーハー心もくすぐられました。

また、ナガマサさんのご紹介で、
陶器やタイルの原料のシェア国内No.1を誇る
丸美陶料の工場を見学出来、
陶器のおおもと、一番始まりの土を触ることが出来ました。


今回、東京から離れてのその土地特有の刺激
というものがとても新鮮でした。
例えば陶器であれば、
その土地特有の土や絵付けに刺激を受け、
出来れば、その土地の産業と関わって、商品を開発していく。
そんな風にものつくりをしていけたら、
とても面白いことだと思いました。
まずは石材とのコラボレーション、良いものをつくりたいです。



今回行ったところ。

<常滑>

INAXライブミュージアム
「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」
「陶楽工房」「土・どろんこ館」「ものづくり工房」 
陶器とタイルと土のいろいろが一挙に見れます。
さりげなく置かれているアイアンの看板や、
手摺りやドアハンドルが、いちいちかわいい。
映像や展示方法の工夫も、大変勉強になりました。

常滑屋
常滑の器で、おいしい鯛ちらしときのこ汁をいただきました。
二階ではちょっと渋めの器が、
少なすぎず多すぎず販売されていました。
今回の旅で唯一即決だった器はこちらで買いました。
器は出会いのようですね。
今回気づかされた自分の好みは、
おしゃれすぎず少々のおっさんくささ
が感じられるもののようです。
絵付けは、生産の過程で慣れて
体の勢いで書いているような筆跡の、
そんな「抜き」が、たまらなかった。

とこなめ焼き物散歩道
赤い土管や瓶などの焼き物が壁や床、
あらゆる所に埋め込まれた不思議な場所です。
転がしているようなラフさが、
どことなく海外や、沖縄の雰囲気に似ているような。
しかし、転がる器にたまった雨水からか、
夕暮れ時には蚊がワッと湧いています。

<多治見>

丸太石陶材株式会社
石の量に本当にびっくりしました。
とても大きいですし、これが全国の建築の壁となり、
キッチンとなり。
日本で埼玉の熊谷と1、2を争う気温の高いまち、多治見。
石のストック場所は、外気を保とうとする石の性質により、
夜でも暑いそうです。

丸美陶料株式会社
窯業用原料、タイル用製土の精製と配合をしている会社です。
山から仕入れた土、粘土を、分類分けして、ミックスし、
含水量を調整しています。
また、電子部品、ナノテク用材等の高純度精製材料
としてのセラミックスを市場へ送り出しています。

ギャルリももぐさ
100年前の民家を移築したギャラリー、カフェ。
道に迷ったのかと不安になるような細い山道
をゆるゆると進むと、突然現れる静かな山荘。
靴を脱いで、畳に上がって、展示作品をゆっくりと堪能します。
二階は多治見で頑張る若い作家さんの
おしゃれな陶器が並んでいました。

やぶれ傘
多治見駅近くの小料理屋。
メニューもなく、カウンターの大鉢に盛りつけられた、
土地のもの、旬のものを選びます。
店内の小物や器は、徐々に増えていき、
ものがそれぞれおのずと居場所を見つけたような、
心地よい選択と配置。
特に器は数と種類を揃えるのではなく、
好きなものが集まって量となり、
それぞれが楽しく主張しているけれど、
このお店のなかではうるさくない、そんな雰囲気がありました。
お店をまわすのは、肝のすわったママ、気遣いの優しいママ、
二十歳くらいのつけまつげのギャルで、これまた絶妙な采配。
器、食べ物、店員さん、どれをとっても素晴らしいお店でした。

<豊田>

豊田市民芸館
今回ここへ来るきっかけとなったのは、
INAXのミュージアムで案内のポスターを見かけてでした。
三代澤元寿さんという長野県松本市生まれ
の染色工芸家の生誕101年展です。
型絵染の屏風や染絵、のれん、飾り布・着物など、
どれもダイナミックであたたかみがあって、大変感動しました。


地方研修旅行、想像以上の刺激をもらうことが出来ました。
さてさて、今回の熱気が冷めないうちに、
東京で開発の日々です!





studio MIRA (スタジオミラ) 太田彩子

業務内容 金属を主に用い、パブリックスペースのシンボル
となるような彫刻、装飾の提案、制作
MAIL a@aoisouko.me
URL http://www.aoisouko.me
略歴
太田彩子(1981生)
2005 武蔵野美術大学造形学部
工芸工業デザイン学科 卒業
2007 東京藝術大学大学院修士課程鍛金専攻修了
studioMIRA設立



#37 2010.06.14 2010年展示会
#36 2010.05.22 かなぐや
#35 2010.04.23 グッバイ小平
#34 2010.01.15 卒業制作2
#33 2009.12.18 年賀状づくり
#32 2009.11.24 アルミ大好き
#31 2009.10.15 贈りモノつくりのお手伝い屋
#30 2009.09.15 世界をつくる人
#29 2009.07.15 FRPをいじる人 〜レーシングカーから霊柩車や家具まで〜
#28 2009.06.15 展示会を終えて。
#27 2009.05.15 展示会に向けて〜鉄工所の裏庭と朝日昇〜
#26 2009.04.15 西洋家具をつくる人
#25 2009.03.15 工房いじり
#24 2009.02.15 三年目
#23 2009.01.15 モノ思う新年と久里浜の家完成報告
#22 2008.12.15 ギターつくる人(前編)
#21 2008.11.15 よみがえらせる人
#20 2008.10.15 久里浜の家
#19 2008.09.15 夏の宿題、自由研究
#18 2008.08.15 花、花、花
#17 2008.07.15 ギフト&トロフィー 展示会に向けて
#16 2008.06.15 築城〜途中編〜
#15 2008.05.15 フラワーデザイン
#14 2008.04.15 編む人
#13 2008.03.15 絵を、イメージを、実物とする2
#12 2008.02.15 アコースティックギター
#11 2008.01.15 卒業制作
#10 2007.12.15 金属の不思議
#09 2007.11.15 背中見せる人
#08 2007.10.15 背中見せる人
#07 2007.09.15 これからの人
#06 2007.08.15 南の太陽の下にいる人
#05 2007.07.15 金歯つくる人
#04 2007.06.15 現代手工業乃党
#03 2007.05.15 古い木造の建物のなかに、ピカピカのお仕事がありました
#02 2007.04.15 絵を、イメージを、実物とする
#01 2007.03.15 みんなのものつくり わたしのものつくり