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明けましておめでとうございます。
2010年、スタートです。
本年も、皆様にとって実り多き年でありますよう願っております。

新年に、まだまだ先の夢のような話と考えていたことを、時間をかけて実現させることを決めました。
実現は早くて5年後。
さー、労働労働。労働2010。



さて今月は。

2008年の今頃、母校である武蔵野美術大学の学生達の
卒業制作を紹介させていただきました。
そして提出まで二週間を切った真っ最中ですが、
今年も紹介させていただきます。

現在の4年生は、私が学校勤務をしていた頃の、
2年生でした。
勤務は1年間でしたが、ユニークな学生ばかりで、
思い入れも大きいです。
過去のコラムの、一坪展グランプリを受賞した「編む人
の香本正樹君もこの学年です。
皆には、任務を終えたあとも、一緒に遊んだり、
アルバイトに来てもらったり、いろいろと助けてもらっています。







岡本綾子

岡本は銅に七宝の色を施し
イラストレーションのような壁掛けの花器をつくっています。

「テキスタイルのように色を自由に使えるので、
今七宝にはまっています。」

写真の他にあと6個、計9個あるそうです。
金属でベースをつくる技術の上に、色と柄をのせるのは
岡本独特のセンスによるもの。
本当に飾りたいものが出来そうです。







高田正美

高田はシルバーの透かし、もなかの技術を用いて、
四季の植物をモチーフとした指輪をつくっています。

「きれい、かわいい、欲しいを原動力に、
素直なモノづくりを続けていきます。」

繊細なかたちと銀の白い輝きがとてもきれいです。
指輪のパールの入る部分は、上半分も銀で覆うため、
レーザーでつけるそうです。







小野寺舞

小野寺は、真鍮と、ポロシリケイトガラスのバーナーワークで、
ジュエリーと、ジュエリーケースをつくっています。

「金属にはないガラスの透明感に魅せられ、
バーナーワークの教室に通ったり、
トンボ玉をつくったりしていました。
両方の素材の良さを生かしていきたいです。」

私は小野寺がつくったガラスのピアスをふたつ持っています。
確かに、これをしまう真鍮の箱があったら、引き立て合うかも。







ramiko

ramikoはシルバーを用いて、打ち出し、刷り出し、
キャスト等で動物園をモチーフとしたジュエリーを制作しています。

「身につけた人が楽しい気持ちとなれるような
ジュエリーづくりを目指しています。」

ramikoは「お花畑の使者ラ○子」として
実はある世界では大変な有名人でもあります。
ニコニコ動画のイベントに出演したり、
ライブ活動をしたりと忙しい身なのですが、
普段はモノつくりにいそしむ普通の女の子なのです。
今回は特別に、ラ○子として制作してもらいました。
ある世界のファンにとってはお宝画像となります。







柿本あずさ

柿本は銀線をロウづけで集合させ、
肩をおおうような装身具をつくっています。

「従来のジュエリーにとらわれず、
自由な発想で身につけるものを
卒業制作に引き続きつくっていきたいです。」

ここまで華奢な銀線を溶かさずに連結させていく技術と、
その効果はとても美しいものです。
布よりも軽いケープのような、身にまとう銀。







香本正樹

香本は、シルバーを用いて、
眼鏡のようにかけるものをつくっています。
落書きのようなスケッチをかたちにすることをイメージしました。

「ユーモアを感じてもらえるような作品にしたいと思っています。」

編む人香本の、金属の作品となります。
眼鏡のひとつに、糸を使うそう。
今回も、彼らしい、気になるモノが出来そうです。



以上、提出間近にあまり邪魔をしてはいけないので、
全員でないのがとても残念なのですが、
武蔵野美術大学工芸工業デザイン科の金工専攻の学生たちでした。


卒業制作展のお知らせ

武蔵野美術大学卒業制作展
1月29日〜2月1日 9:00〜17:00

スパイラルガーデン
クラフトの4専攻合同で学外展を行います。
2月4日(11時から)〜8日(5時まで)
初日と最終日以外 11:00〜20:00



私にとっては、ムサビの卒業制作は5年前のこと。
皆を見ているととても懐かしくなります。

私の場合は、泥臭くて、オシャレじゃなくて、ヘタクソで。
技術も知識も無く、つくりたいという気持ちだけで
向かっていられた蜜のような時間でした。
そして今は仕事として、相手のために、自分のために、
なにがベストかを考える時間が増えました。
あの頃の礎があるからこそ今やれることもたくさんあります。
皆を見てると、やり切って欲しいと応援したくなります。

残りあとちょっと。
全国の卒業制作の皆さん、頑張ってくださいね!

studio MIRA (スタジオミラ) 太田彩子

業務内容 金属を主に用い、パブリックスペースのシンボル
となるような彫刻、装飾の提案、制作
MAIL ota@ayako-mira.com
URL http://www.ayako-mira.com
略歴
太田彩子(1981生)
2005 武蔵野美術大学造形学部
工芸工業デザイン学科 卒業
2007 東京藝術大学大学院修士課程鍛金専攻修了
studioMIRA設立



#33 2009.12.18 年賀状づくり
#32 2009.11.24 アルミ大好き
#31 2009.10.15 贈りモノつくりのお手伝い屋
#30 2009.09.15 世界をつくる人
#29 2009.07.15 FRPをいじる人 〜レーシングカーから霊柩車や家具まで〜
#28 2009.06.15 展示会を終えて。
#27 2009.05.15 展示会に向けて〜鉄工所の裏庭と朝日昇〜
#26 2009.04.15 西洋家具をつくる人
#25 2009.03.15 工房いじり
#24 2009.02.15 三年目
#23 2009.01.15 モノ思う新年と久里浜の家完成報告
#22 2008.12.15 ギターつくる人(前編)
#21 2008.11.15 よみがえらせる人
#20 2008.10.15 久里浜の家
#19 2008.09.15 夏の宿題、自由研究
#18 2008.08.15 花、花、花
#17 2008.07.15 ギフト&トロフィー 展示会に向けて
#16 2008.06.15 築城〜途中編〜
#15 2008.05.15 フラワーデザイン
#14 2008.04.15 編む人
#13 2008.03.15 絵を、イメージを、実物とする2
#12 2008.02.15 アコースティックギター
#11 2008.01.15 卒業制作
#10 2007.12.15 金属の不思議
#09 2007.11.15 背中見せる人
#08 2007.10.15 背中見せる人
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