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すっかり秋ですね。 |
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うん。何をするにもいい季節だね。 |
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僕は読書をしてます。今は宮沢賢治を読んでいます。 |
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秋の夜長に、、、銀河鉄道の夜、、、いいよね。 |
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心穏やかな気分になりますね。 |
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そう。平穏な、、、フラットというかね、まぁ言ってみれば、心が水平になる感じだよね。
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は、はぁ。 |
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そうそう、水平と言えば水平器っていう道具があるよ。 |
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今日はいつになく強引な展開・・・(前フリって結構難しいよね) |
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ずいぶんとシステマチックな道具ですね。
カッコいいんだけど、難しそう。。。 |
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いやいや、そんなことはないよ。とてもシンプルだよ。
ここを見てごらん。 |
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クラムボンがかぷかぷわらってますね。 |
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?
・・・あぁ、、泡のこと? |
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はい。気泡管の傾きによって、かぷかぷと。 |
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そう。
この動く気泡が止まる位置によって、対象物が水平なのかどうかを見極めるのだよ。 |
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具体的にはどう使うんですか? |
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うむ。
まずは水平器を対象物に対して正しくあてがうこと。 |
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すき間があったり、ごみが挟まっていたりしたら正しく測定できないですもんね。
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そのとおり。 |
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そのあとはどうするんですか? |
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うん。気泡管を見るんだ。 |
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気泡が線と線の間にありますね。 |
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うん。
この線のことを「標線」と呼び、その間に気泡がある時、
水平器、ならびに水平器が接する面は「水平」状態なんだ。 |
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へぇー、なるほど。 |
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どうだい、そんなに難しくはないだろ? |
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はい。
ところでマイスター師匠、さっきは真ん中の気泡管で水平を判断したんですが、
残りの2つの気泡管はどういう時に使うんですか? |
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垂直もいけちゃうんですね、すげー。 |
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うん。
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じゃあ、最後の斜めになった気泡管は・・・ |
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なるほどー。
水平・垂直だけでなく、45度もいけるのか。 |
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うん。
あと、この水平器の場合、こんな機能もある。 |
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すごいなー。
比較的扱いが簡単なわりに、かなり高機能ですね。 |
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うん。
じゃあ使い方をマスターするための練習だ。
身の回りのものの水平を調べてみようか。 |
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面白そうですね。 |

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水平ですね!!!
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そうだね。
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これで大事な商談もバッチリ平行線ですね。
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平行線はダメだよ。
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水平、、出てないね。
なんか悲しいね。 |
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そうか!
味噌汁の入ったお椀が突然すべり始めるのはこれが原因だったのか。。。
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そ、それはまた別の理由なんじゃ、、、
・・・でもタクミ君、すっかり水平器の使い方をマスターしたようだね。
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はい。
でもマイスター師匠、よくよく考えたら、テーブルが水平になってないからといって、、、 |
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そう、床自体が傾いていることもおおいに考えられるね。
われわれ家具職人以前に、水平器が必要とされるのは、
内装、外溝や造園を含む建築工事や、道路や橋梁など土木工事の現場だね。 |
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なるほど、建築や土木ですか。 |
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うん。しかも、こういう気泡管のじゃなくて、レーザーとか高精密の水平器ね。 |
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なるほど。 |
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至るところ水平だらけです。 |
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このためだけにわざわざ来たの? |
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はい。日本の施工技術を確かめるためです! |
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せめて、東京ハヤシライス倶楽部で黒ハヤシ食べて行こうよ。 |
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はっ、あれは! |
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おいおいタクミ君、今度はどこ行くの? |
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僕たちは普段何気なく過ごしていますけど、
水平や垂直を出すために、現場ではものすごく神経を使っているんですよね。 |
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そうだね。
そうした現場の職人さんの努力があって、安全で快適な街が作られているんだね。 |
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マイスター師匠、僕今日から常に水平を意識して生活します。 |
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へ?どうゆうこと? |
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へぇー、こんな商品があるんだね。携帯用水平器だね。 |
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むしろ、携帯用クラムボンです。
かぷかぷ・・・かぷかぷ・・・ |
(※注)
宮沢賢治著「やまなし」の冒頭部分で、蟹の兄弟の会話に出てくる「クラムボン」の正体には諸説あります。
アメンボだとする説、蟹の兄弟が吐く泡だとする説、あるいは母親の蟹ではないかという説まで。
正体を特定することのナンセンスさを説く意見まであります。(参考サイト)
そんななか、タクミ君は「泡説」を信じて疑ってないようです。
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