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「要因」
木製品を作る場合、刃物を使って木材を切ったり削ったりする工程を必ず通らなければならない。
僕たちの作業や工場内での行動が常にけがに結びついているという事である。
作業中にけがをしてしまう要因に自身の不注意によるものがある。
作業する状況や状態、自身の安全に対する心配りが足りなくておこる事が多い。
また、無造作に行動していたために発生してしまう場合などもある。
たとえ製品を作る事ができたとしてもその製作過程でけがをしてしまったら良い製品とは言えないであろう。
普段から道具の正しい取り扱いと整理整頓が必要で、自分自身がけがをしないように注意しなければならない。
また、自分以外に対してもけがをさせない注意が必要でその心配りが大切である。
「取り扱いと準備」
鉋やのみ、のこぎりなどの手道具を使用するにあたって留意しなくてはならない事のひとつに、
事前準備というものがある。これは刃物の取り扱いひとつで製品の仕上げが大きく左右されてしまうので、
その刃物の状態を常に最良のものにしておく必要がある。
現代においては、製品を作るのには手道具ばかりではなく、機械などで補える部分もあるのだが、
その基本となるものはやはり手道具だ。
その手道具の取り扱い方から様々な事を考えさせられ、そこから教わる事は計り知れない。
そのひとつ、鉋やのみなどは刃物を研いで常に切れる状態を保ち、切れなくなったらすぐに研ぐ。
また、のこぎりなどは、めたてをする。
これをしっかりやっておかないと製品の仕上がりは良くはないし、必要以上の力をかけてしまい、
けがをする可能性が増してしまうのである。
切れる刃物で作業を行えば仕上がりは良いし、より正確な作業ができ、力もそんなにいらないのである。
この事は機械加工にもあてはまる事であり、その重要さは機械加工では増す。
僕たち製造業に大切な事は、道具を使いたいというときにいつも最良の状態にしておく事である。
刃物を研いでおくことや道具の整理整頓、点検をしておく事によって、愛着がわき、その道具が思いどおりに動き、
結果として良い製品が出来上がるのである。
つまり刃物を安全に取り扱うには、正しい取り扱いをしなくてはならない事と
正しく取り扱える状態にしておかなければならない事でもある。
また、この事はすべての道具や作業にあてはまり、適切な準備があってこそ作業は始めることができ、
その事前準備次第では製品を大きく左右してしまうという事を教えてくれているようでもある。
僕は刃物からこの事を教わり、このようにとらえている。
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渡邊謙一郎 (1972生) |
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神奈川大学工学部建築学科を卒業後、品川職業技術訓練校木工技術科へ。
(株)ユナイテッドパシフィックス、(株)日進装備にて特注家具製作を学ぶ。
1998年春、千駄ヶ谷に特注家具製作所として STANDARD TRADE. を創立。
2000年冬、横浜に自社工場を設立。
2002年夏、東京都目黒区に事務所移転と共に有限会社スタンダードトレード設立。
2003年秋、目黒区五本木にオリジナルショップをオープンさせる。以後、個人住宅用の家具を中心にオフィス、店鋪等のデザイン設計施工、住宅のリフォームと、デザインと製作の両方の立場からスタッフと共に幅広く手掛けている。 |
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