ホーム > モノ作りの現場から > special source モリソン小林 #019


僕が子供の頃の三種の神器と言えば、自家用車、クーラー、カラーテレビなんて言われていて、
つい最近は、デジカメ、パソコン、薄型テレビだそうで、
いつの間にか本来の意味は転落して、家庭の高級実用品になってしまいました。

三種の神器とは神鏡、神剣、神璽(しんじ)の三種で、
その由来は「古事記」「日本書紀」に詳細に述べられています。
神鏡は、石凝姥命(いしごりどめのみこと)が造り八尺只鏡(やたのかがみ)と称し、
神璽は玉祖命(たまのおやのみこと)が造って、八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)と称しました。
神剣は天叢雲剣(あめのくらくものつるぎ)(後に草薙の剣と改称)と称して、
素 戔鳴尊(すさのおのみこと)が高天原を追放されて出雲の国へ下ったとき、
八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して、その尾から発見されたという伝説の戦利品だそうです。
素戔鳴尊の追放は、その暴力を怒った天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸へ隠れられ、
天地が暗くなったからです。
神鏡と神璽はこの天照大神を天岩戸から出てもらうための神楽に用いたもので、神璽は賢木の上にかけ、
神鏡は中の枝にかけて神楽の効果を上げたので、大神は岩戸から出られ、神璽と神鏡はお手許ににおかれた。
のちに素戔鳴尊から天叢雲剣の献上があったので、それと合して三種の神器として、
大神の孫にあたるニニギノミコトへ授与されて日本国へ下された。というのが本来の三種の神器です。
皇位継承の際に三種の神器が必要だったのは戦前までで、
今日の皇室典範では三種の神器と皇位とは関係がないそうです。

と言うことで、人それぞれの三種の神器があってもいい世の中になっていたというわけで
僕も自分の三種の神器を考えてみました。



鉄工の場合は溶接機、メタルソー、ボール盤
といったところでしょうか。
まあ時と場所によりけりだと思うのですが。




現場作業においての場合はもちろん溶接機は必要なんだけれども、
レーザー、サンダー、インパクトドライバーでしょうか。
振動ドリルと言う人もいるでしょうけど。





椅子張りではコンプレッサー、タッカー、ミシンだそうで。




昔の大工さんなら鋸、鉋、のみですが、
現代の場合、鋸は昇降盤、鉋は手押し鉋や自動鉋で
のみはボール盤や角のみ機といったところです。
木工の場合昔も今もさほど変わらないようで
ただ勝手に機械技術が進化した
みたいな言い方を昔気質の大工さんは言っています。


皆さんもそれぞれの三種の神器があると思います。
いろいろと思うものを巡らせてみるのも面白いかもしれませんね。
ついでに道具の大切さと、先人の技術や知恵、機械の進歩などに感謝を込めて、
年末以外にも機械や道具たちをメンテナンスしてみてはいかがですか。


モリソン小林 (1969生)
2001年スペシャルソース設立。
金属、木工、張り、ガラス、樹脂、古布、陶芸と頼まれて出来ませんと言うのが嫌で、身に付けられる技術はすべて会得したいと日々精進を重ねてます。 デザイナーや建築家との共同作業も、感性を高めるために重要な要素になっています。
「iA」にて連載中のマンガ「マーヤさんの日記」もよろしくです。


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