ホーム > モノ作りの現場から > special source モリソン小林 #010



近頃は製作以前にやらなければいけない店舗デザイン等の仕事が立て込んでいるので毎日製作を短時間で集中して終わらせて、本や雑誌を読みあさりイメージを膨らませたい。
けれども大型の本屋さんや洋書なんかを観にいく時間が製作にとられてないので実際偏ったデザインになりがちです。皆にもいい資料があったら教えてもらいたいです。

そんなかんじで今月は僕のいっつも見てる本を紹介します。



家具の辞典 (朝倉書店)

一冊で家具のすべてが分かる本。歴史からモデュール、道具や機械などの使い方や仕組みも載っている。
ほぞ組や継ぎ手も詳しく、曲げ木の作り方なんてのもあっておもしろい。
木、金属、張り、樹脂等家具で使うすべての素材の特性も分かりやすく説明されている。
イデーの同僚だった下田くんから最近帰って来た。




THE WRIGHT STYLE (s&se)

言わずと知れた大巨匠。世界4大建築家のひとりフランクロイドライト。
これは主にインテリアや家具を紹介している。



Charles Rennie Mackintosh (taschen)

僕のパースははじめはマッキントッシュのを真似たものでした。
細部まで妥協を許さないディティール、センス抜群のライン。欲を言えば色彩がどことなく暗い、これはグラスゴーだからか。
マッキントッシュの本は他にもあるけれど、このtaschenから出てるのは3000円ととってもリーズナブル。




Achille Castiglioni (electa)

カスティリオーニのファンって結構多いんですかね。イームズよりもパントンやジョーコロンボが好きって言う人は聞かないのにね。




Neue Mobel (hatje)

これは多分ドイツのシュッツトガルトの出版社が出した1950年頃の家具を椅子、テーブル、ソファに作業机や棚、サイドボード等ミッドなものてんこ盛りの本。
ミッドな家具が大好きな人必見では?




日本・中国の文様辞典 (視覚デザイン研究所)

古来から伝わる文様はとても美しいですね。文様の本は他にも青幻舎やマール社なんかのもありますがこれは文様の画自体がきれいに描かれていていいです。
歌舞伎にもふれていて文様の生まれた所以なんかも載ってます。




日本の洋館 (講談社)

明治大正昭和の由緒正しい大金持ちの方々が建てた洋館を完璧に網羅したもの。華やかかりし時代のデザインや職人の技。匠ってこういうのとか城とか作れる人のこと言うんだよ。とりわけ好きなのはルネラリックが際立つ旧朝香宮鳩彦邸。




Alphonse Mucha

ミュシャとクリムトのどちらが好きと言われるとイラスト好きの僕は迷わずミュシャ。ピアズリーもいいですね、荒木飛呂彦先生。




Lucie Rie

偉大な陶芸家ルーシーの繊細かつ大胆な構成、はかない色彩。茜陶房で陶芸を習い始めて教えてもらった人。奥が深い陶芸の世界で吸い込まれそうな一冊。
ルーシーの本はこれからもっと集めたい。




THE NEW HERBAL (taschen)

ハーブというか草花のイラスト集。色使いがとてもかわいいので気に入ってます。




THE MELANCHOLY DEATH OF OYSTERBOY&OTHER STORIES / TIM BURTON

シザーハンズやナイトメアビフォアクリスマスでお馴染みの奇才ティムバートンの絵本。絵本もいいですよね。




別冊太陽 (平凡社)

このシリーズだれしも一冊は持ってるかもですね。街並みや陶器、ガレやアールヌーボー、アールデコ。魅力的な特集でいつも新しい発見がある優れもの。





装苑 (文化出版局)

ファッション誌で毎月観てる雑誌はこれだけです。センスのいいスタイリストさんとかがよく紹介されていて、いつも参考にしています。知合いのデザイナーさんもよく載ってます。





人間復興の工芸/出川直樹 (平凡社)
今日の芸術/岡本太郎 (光文社)

出川さんは柳宗悦さんらの民芸運動を見つめ直し、現代における手仕事の復権を提案している。
太郎さんは芸術とは新しいとはを興味深い文章で論じている。じっくり読み耽けたいときに読む本。





CZECHOSLOVAKIA CUBISM (parco)

僕がこの仕事を始めるきっかけになったのは、まだ大学のころPARCOの洋書屋の横のギャラリーでキュビズム展をやっていて、今まで観たことも無いようなかっこいい家具や絵画に影響を受けてからなんです。この本はその時買ったもので、パンフレットみたいなものです。洋書を観にいくと必ずキュビズムの本は探すけど全く無いんです。





Danish Chairs (green arrow)

室内のイラスト家具づくしでお馴染みの織田憲嗣さんのデンマークの椅子の本。ウェグナーもいいけどオーレヴァンシャーやフィンユールなんかかなりイカレてる。
いつか織田さんのお宅に伺っていろいろとお話を聞きたいです。


と、まあこんなかんじです。
僕の知らない好きそうな本等ありましたら是非教えて下さい。
それにしても今年もまた暑くなりそうですね。

モリソン小林 (1969生)
2001年スペシャルソース設立。
金属、木工、張り、ガラス、樹脂、古布、陶芸と頼まれて出来ませんと言うのが嫌で、身に付けられる技術はすべて会得したいと日々精進を重ねてます。 デザイナーや建築家との共同作業も、感性を高めるために重要な要素になっています。
「iA」にて連載中のマンガ「マーヤさんの日記」もよろしくです。


#050 2008.11 QUADRILLE - Rêver d être une étoile -
#049 2008.10 連載マンガ「マーヤさんの日記」
#048 2008.09 KIDS WORKSHOP IN SUMMER 2008
#047 2008.08 しばらく彫ってみます
#046 2008.07 7月、天の川、聖なるもの、そして初めての彫像
#045 2008.06 西麻布ワインバー BROS
#044 2008.05 現代手工業という新語
#043 2008.04 antos
#042 2008.03 the park hunter plus
#041 2008.02 PESCADERIA 銀座店
#040 2008.01 黄昏のレンガ貼り/日本の教会をたずねて カトリック与那原 聖クララ教会
#039 2007.12 伝えられない、ものづくりに大切なこと
#038 2007.11 現代手工業乃党のミーティング/レーザーで花の模様を
#037 2007.10 干支は縁起もの/2007沖縄慰安旅行
#036 2007.09 愛媛からの指令
#035 2007.08 石の上にも三年
#034 2007.07 銀座にて
#033 2007.06 たくさんのご来場ありがとうございます
#032 2007.05 六月、紫陽花、梅雨、誕生日。そしてまた、展示会
#031 2007.04 日本の教会をたずねて3
#030 2007.03 アンティークドア / 百人一手
#029 2007.02 百人一手 現代手工業乃党選集
#028 2007.01 デザイナーとの共同作業 シゲジ・デザイン・ワークス 畠山滋二 / 「侘び」「寂び」の違いについての私見
#027 2006.12 共同作業でお店は出来る / 「侘び」「寂び」の違いについての私見
#026 2006.11 まわしてみて、と言われて。
#025 2006.10 日本の教会をたずねて2 / 慰安旅行
#024 2006.09 小倉商店 / 日本の教会をたずねて
#023 2006.08 暑くて忙しいお盆です。こんな時は漫画喫茶が近くにあったらなぁと、想う夏。
#022 2006.07 ステンドガラス
#021 2006.06 special source choppers
#020 2006.05 カウントダウン
#019 2006.04 三種の神器
#018 2006.03 バラのタイル
#017 2006.02 コーヒーはいかが
#016 2006.01 現場で職人さんから学ぶこと
#015 2005.12 忍び寄る恐怖!アスベストを覆え!!
#014 2005.11 楽しい陶芸
#013 2005.10 房指輪
#012 2005.09 レリーフ製作
#011 2005.08 椅子の機能寸法
#010 2005.07 晴耕雨読とはいかない梅雨の季節ですが・・・
#009 2005.06 彫刻
#008 2005.05 手描きでパースを描こう!
#007 2005.04 めざせ!ロッキン・オン
#006 2005.03 バー内装現場進行中
#005 2005.02 茜陶房
#004 2005.01 2004WORKS
#003 2004.12 TOWER
#002 2004.11 agari 東山風
#001 2004.10 展示会