ホーム > モノ作りの現場から > special source モリソン小林 #005



第二回は沖縄から『茜陶房』の先生お二人に陶芸を習いました。

今月はお約束通り沖縄の手工業家を訪ねるということで(正確に言えば手工芸ですが)
ものづくりという点で原点回帰という意味で2005年を陶芸から始めたいと思い、
沖縄県は浦添市城間にある『茜陶房』を訪ねました。



『茜陶房』では与儀祥子先生と下地かおり先生の
お二人の先生と生徒さんたちが和やかな雰囲気の中、
作品を制作していました。
そんな中ひょっこりやって来た陶芸初心者の私を暖かく
迎え入れてくれました。




今回が初めてなのでいきなり立方体を作れるはずもなく、
まずは平たいお皿を作る事にしました。


そこで重要なのが「土」選びです。
『茜陶房』で普段使用してるのは滋賀県の信楽(しがらき)で
採れる「すいひ粘土」の赤土と白土です。
「すいひ土」とは水で濾して荒い小石や不純物を取り除いて
滑らかに精製した土だそうで、初心者でも扱いやすく
ひびなどの失敗も少ないそうです。




しかし今回僕が扱った土は「土鍋土」です。
耐火度を高めるため「童仙房」という土を混ぜて精製した
昔ながらの鍋土でしてサクッとした自然な風合いが魅力です。
焼成温度1230℃、焼成時間約11時間。
本焼きの前に780℃で素焼きをして
その後釉薬をかけてから本焼きをするそうです。
(焼き上がりは春頃ですねえ)ということを頭にいれつつ、
制作にむかうため土に触れてみます。
まず最初に立ちはだかったのが
この土の空気を完全に抜く「菊練り」という練り方です。
先生にお手本を見せてもらいましたが
とてもとてもやってみるとまるで菊になりません。
なんでも最低3年はかかるという技術だそうで
確かに感覚を覚えるのは難しいです。



土を起き上げるポイントとか角度、それとリズムにスピードとか
とにかく自分の手がすべて。
僕らも毎日手が命ですが、そうはいっても材料に触れるのは
圧倒的に機械ですから。
なんとも言えないですね、陶芸の奥行きは。
土、水、火、風を使いますから。
このへんが手工業との違いですね。
僕はこの両側をも自由に行き来したいです。
デザイナーと職人とかの領域だけじゃなく、職人の中のそれ。
作家ではなくて。
そんなこんなで慎重に超スローペースで「菊練り」に挑戦して
なんとか空気を大体抜く事に成功です。




その後作りたいお皿の形にしていき、
細いワイヤーで10mmの厚みにスライスしていきます。
(すみませんその場面集中してて撮るの忘れました)




そうして端のほうを指で軽く持ち上げながらつまんでいくと
いい感じのお皿になりました。


余った土でシーサーを作ってみました。
シーサーって作った人に似るって聞くけれど、
どうでしょうかねえ?
まっしー君は「すげえそっくり!」って感心してましたが。


どうでしょうこんど機会があったらシーサー作ってみてください。




教室が終わると七輪を囲んでみんなでゆんたく
(沖縄の方言で「座談会」)。
集中して物を作った後のビールは格別です!
また炭火で焼くしいたけもおいしい!エリンギもおいしい!
そんなこんなで沖縄での一日は過ぎてゆくのでした。


『茜陶房』のみなさんありがとうございました。




さて次回も沖縄から待望の城巡り第二弾をお送りします。



陶芸教室 茜陶房
所在地 沖縄県浦添市城間
URL http://www.h2.dion.ne.jp/~akane.p/

モリソン小林 (1969生)
2001年スペシャルソース設立。
金属、木工、張り、ガラス、樹脂、古布、陶芸と頼まれて出来ませんと言うのが嫌で、身に付けられる技術はすべて会得したいと日々精進を重ねてます。 デザイナーや建築家との共同作業も、感性を高めるために重要な要素になっています。
「iA」にて連載中のマンガ「マーヤさんの日記」もよろしくです。


#049 2008.10 連載マンガ「マーヤさんの日記」
#048 2008.09 KIDS WORKSHOP IN SUMMER 2008
#047 2008.08 しばらく彫ってみます
#046 2008.07 7月、天の川、聖なるもの、そして初めての彫像
#045 2008.06 西麻布ワインバー BROS
#044 2008.05 現代手工業という新語
#043 2008.04 antos
#042 2008.03 the park hunter plus
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#037 2007.10 干支は縁起もの/2007沖縄慰安旅行
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#003 2004.12 TOWER
#002 2004.11 agari 東山風
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