(チタン製のドアハンドルや椅子を見せていただいて)
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| 清水 |
これらの商品は御社の製品なんですね。
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| 小澤さん |
そうです。
こっちは丸棒を加工していて、
こっちは丸パイプを加工しています。
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| 清水 |
溶接は直流ですか、交流ですか?
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| 小澤さん |
直流です。
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| 清水 |
じゃあ、今僕が使っている鉄やステンレスを溶接している
同じ溶接機でできるんですか?
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| 小澤さん |
基本的にはできます。
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| 清水 |
溶棒は、、、
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| 小澤さん |
チタンの溶棒です。
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| 清水 |
チタンって、溶接とか、やっぱり難しいんですか。
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| 小澤さん |
まぁチタンは加工が難しい難しいって言ってるけど、、、
その昔、、、30年、40年前は
ステンも加工が難しいって言われてたんですよ(笑)。
やるところがなかったくらいだから、、、。
「俺んとこ、ステン削れるでっ!」
ってのが自慢だったんだから(笑)。
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| 清水 |
へぇー(笑)。
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| 小澤さん |
けど、今は誰もそんなこと言わないでしょ。
チタンも同じような道を歩んでいくんでしょうね。
そのために私達は全国でチタンの勉強会を開いて
チタンの加工者の育成をしているんですよ。
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| 清水 |
次はいつどこでやるんですか?
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| 小澤さん |
いつだったかなぁ、東京でもやるよ。
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| 清水 |
行きます。
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| 小澤さん |
もうそんな勉強会を、、、7、8年やってるかなぁ。
「チタンの伝道師」やね(笑)。
チタンを広げるために頑張ってるんだ。
私はね今までのチタン加工の経験と
ノウハウと情熱とを組み合わせて
世界に打って出るような商品開発をしているんだ。
金額や量や規模ではなくて、
アイデアだったり品質だったり、、、そういうところでね。
いろんなチタンの商品を今まで開発してきたし、
今もこれからもやっていきますよ。
そのなかのひとつとして、車椅子があります。
僕のところはもともと車椅子屋さんじゃないからね。
車椅子も製造している、ということです。
ただ、その車椅子に共感してくれた人々が、
このチタン製の車椅子を継いで行ってくれたら
それでいいと思います。
何を継いで行くかっていうと
「世界に通じるモノ作りをしよう」という思いですよ。
まぁそんなことを考えながら、
日々いろんな物を開発しています。
今は自動車のマフラーを開発していますね。
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| 清水 |
(チタンパイプを叩いて音を聞きながら)
チタンって、ショックを吸収するっていいますけど
本当みたいですね。
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| 小澤さん |
「減衰特性」っていうんですけどね。
減衰特性っていうのはつまり、、、
バネのビョンビョンビョンっていうあれはね、
バネの力がないってことなんです。
バネの本来の動きというのは、力がかかって、
一回沈んだら一回で元に戻って止まるの、ピタって。
で終わりなの。それがバネなの。
で、チタンっていうのは、そういう振動を吸収する
っていう特性があります。
オートバイのマフラーとかに使用すると、
振動を吸収してきれいな音が出ます。
その他、高級品のスピーカーの振動盤には
チタンが使われています。
「超」何とか、って言われる金属の特性には
超塑性、超伝導とか、、、あと形状記憶合金とか、
光触媒とか、あれもみんなチタン絡みですね。
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| 清水 |
すばらしく優秀ですね、チタン。
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| 小澤さん |
優秀です。
で、埋蔵量も少なければ意味ないですけど、
地球上に無尽蔵にありますからね。
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| 清水 |
じゃあチタンを大量に生産してもらって、
もうちょっと安くなりませんかね?
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| 小澤さん |
そうですね。生産プロセスを変えていかないと、、、
まぁ一番簡単なのは宇宙ステーションで
溶鉱炉を作ってですね、、、。
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| 清水 |
そんなに空気が嫌いなんですか(笑)。
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| 小澤さん |
まぁ、、、これからですね。
世界中でチタンを作っている国は
日本、アメリカ、ロシア、
あとイギリスのロールスロイスが少しだけ。
今、中国も作り始めた。
輸出しているのは日本だけ。
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| 清水 |
僕は普段、近所の鋼材屋さんから
鉄やステンレスの鋼材を仕入れているんですが、
チタンって普通の鋼材屋さんから
仕入れられるものなんですか?
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| 小澤さん |
んー、まぁー、よりけりだと思いますね。
うちでも売ってるよ(笑)、、、今は高いね。
非常にタイトな状況になっている、、、。
鋼材も今あるものと無いものとがあるんだ。
もう今はアングルとかフラットバーとかは無いね。
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| 清水 |
無いんですか?
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| 小澤さん |
今ね、チタンが世の中にデビューしてから、
異常なんですよ。無いんですよ。
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| 清水 |
無い?
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| 小澤さん |
飛行機でボーイングとか、あの大きい旅客機ね、
あれ一機作るのに、チタン約100トン使うのね。
で、全世界で年間に500機ほどしか
生産能力がないんですけど、
1500機くらい注文受けてしまったらしくてね。
そのエンジン周りのチタンっていうのは
日本から輸出していて、
そのチタンは日本国内に売るより、
3倍くらい高値で売れるので、、、
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| 清水 |
そんなに高く買うんですか、そっちの人は。
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| 小澤さん |
えぇ。日本にしかできないんですよ、そのチタン。
それがひとつ。
あと、まぁ、中国を含めた東南アジアの電力不足ね、
火力発電所をODAでやってるでしょ、日本が。
火力発電所ってのは全部海辺なんですよ。
何でかっていうと、
炉を冷却するためにたくさんの水が必要で
どこにたくさん水があるかっていうと海なのね。
海の水に完全に耐食を示すのは
プラチナかチタンしかないから、、、。
だから巨大なチタンの塊の冷却用コンデンサーがいるんだ。
火力発電所をボンボン作っているから、
その分チタンの巨大なコンデンサーがたくさん必要なんだ。
あともうひとつは、ペットボトルね。
つい何年か前までは
インドやフィリピンあたりでは手で水を飲んでましたが、
最近はペットボトルの需要が
そちらの地域にまで広がっていってね、
ペットボトルを外で作って運ぶとなると、
中身ほとんど空気なので意味が無いから、
やっぱり現地生産ってことになるのね。
ペットボトルのテレフタル酸を作るプラントが
オールチタン製なんですよ。
だからそっちの地方でもたくさんチタンが必要なんです。
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| 清水 |
大人気じゃないですか、チタン。
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| 小澤さん |
で、そうこうしているうちに、原油が高いでしょ、
アラブのオイルダラーは今すごく景気がいいのね、
彼らは地べたから石油は出ても、水は出ないから
海の水を淡水に換える「海水淡水化」っていうんだけど、
海水淡水化プラントがたくさん欲しいわけですよ。
そのプラントを作るのもやっぱり海水が絡むから
チタンでなければならない、、、
今現在、世界でチタンを生産するキャパが
決まっちゃってるから、、、
そんな状況だから国内に回ってこない。
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| 清水 |
本当に国内には無さそうな話ですね(笑)。
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| 小澤さん |
来年の分はもう決まってしまっているけど、
再来年はもうこんな状況は続かない
と思っているけどね。
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| 清水 |
じゃあ、僕は2、3年後からチタンやります。
どうぞよろしくお願いします。
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