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以前「モノ作りの現場から」で、
ショップサインの製作のお仕事が多いということを書きました。
デザイン、仕様、ボリュームは決まっている場合、
僕は製作することに徹するのですが、
このロゴマークのデザインでは立体物にする際、
表現しきれないと思う時があります。
例えばグラデーションを多用していたり、
文字が細すぎたりすると表現手段が限られてきます。
紙で表現するのと、立体物にするのとでは勝手が違う訳です。
そのロゴマークに合ったデザインまでさせてもらえると嬉しいのですが・・・
本職では無かったのですが、
ロゴマーク・グラフィックのデザインの依頼まで受けます。
ショップサインやその他の製作物に附帯するPCデータの編集、
作成を業務としてやってきたかたわら、
自分のポートフォリオやDMなどのPR媒体も
当然自身でやる訳で「Adobe Illustrator」 「Photoshop」
のアプリケーションは一通り使いこなせます。
僕がロゴデザインを考える時、
先の立体物にする時の事も考えます。
先ほども言いましたが、ロゴによって立体表現が限られてしまい
応用のきかないデザインにはしたくないと思うわけです。
モノ作りの現場に常にいるのでデメリットが分るし、
そういう所ではリアリストになります。
本職のグラフィックデザイナーさんとは
アプローチの仕方が違うのかもしれませんね。
先月オープンしたヘアサロンのロゴマークとショップカード、
名刺のデザインをやらせてもらいました。
うちの工房近くの洋食屋でばったり出くわしたのが走りで、
その頃オーナーさんは物件を探してる時でした。
開業するあかつきには
照明器具の製作をお願いしたいなと言ってくれて、
一年後「お店のロゴ考えてくれますか?」とお電話があり、
(えっ、照明のデザインじゃないんですか・・・)と思うも言えず、
依頼を受けました。
物件に行ってお店の内装のイメージと
大切な屋号を伺いました。
名は「contents」。
アルファベット小文字でシンプルに、
お客さんのほとんどが女性ですが
フェミニンなデザインにしなくていいとの事でした。
「グラフィックデザイン」二次元の世界でカタチを作る事は、
物理的な構造やコストと言った制限が無いので
「正解」を出すことが難しい。
「しばり」があるほど答えは出し易い。
自分でお題を設け、コンセプトつくる。
意識をどこに向けるかが大事で、
これはグラフィックに限らずモノを考え作る全てに
同じコトが言えるのではないでしょうか。
今回のロゴ「contents」は文字が上下にあまりとび出さない
(b・d・p・yとかアルファベットの小文字の半分は
上下にとび出る文字)つづりなのでシンプルに行こうと。
既製のフォント(書体)は使用せず、
オリジナルでフォントを作り、
バランスや文字の間隔に時間をかけ、
ヘアサロンであること強調せず、「切る」という行為、
意味をさり気なく表現したいなと思いました。
(後でなるほどねと気付いてもらえると良いなって)
ぎりぎりまで悩みます。
しかし任された以上、最終的には考え手・作り手自身が
良いと思えるかどうかと言う事ですよね。
好みがあって良いと思う。
それが個性であり、その人の味ですから・・・
オーナーさんと好みがもともと合っていたのでしょうか、
とても気に入ってもらえました。
お店の顔で象徴であるロゴのデザインは
プレッシャーを感じますが、やり甲斐があります。
子供に名前を付けるような気持ち?
それはちょっとおおげさですかね(笑)
良いデザイン・悪いデザインはあっても、
正しいデザイン・正しくないデザインは無いと思うんです。
自分と対話し、相手と対話して
限りなく正解に近いベストを目指す。
そして自分の「モノサシ」を持つ。
そのモノサシの精度や幅を上げていくために、
たくさんのモノを見ないといけないし、
まだまだたくさんの人たちと出会う必要があると思うのです。
アクリル加工が本職ですが、
一つの事にとらわれず色んな事に挑戦したい。
そうする事が僕の得意分野に帰ってくる。
僕はやっぱりアクリル加工職人だから。
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