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『「もの」と「人」シリーズ1 鉄』
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『「もの」と「人」シリーズ1 鉄』(吉澤昭宣 監修、フレーベル館)
「鉄はシリウスのような巨大な星の中心に近いところで、
最後の燃えかすとしてできる元素です。」
そんな壮大な視点で鉄を語る監修者の言葉から始まるこの本は、
古代人の鉄との偶然の出会いから、
製鉄や鉄製品の歴史を現代まで見渡す“絵本”です。
「こんな内容、おもしろがる子供いるのか?」と思ったら、
貸出しカードにはびっしりと記録が。
おまけに、下線を引いて書き込みまでして熟読する始末。
君、将来有望です。
日本だけに発達した「たたら」製鉄の方法も絵付きで説明あり。
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『くぎ丸二世号のひみつ ーさびができるしくみを探る』

くぎ、錆びてます。
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『くぎ丸二世号のひみつ ーさびができるしくみを探る』
(佐藤早苗 著、大日本図書)
名著です。
「おせちの黒豆を黒く美しく煮るために、
なぜ錆びた鉄“くぎ”を入れるか」
という素朴な疑問から出発した佐藤先生の旅は、
錆の経過をみるべく、さまざまな溶液にくぎを浸して
寒天で固めた「くぎゼリー」作りに没頭するあたりからエスカレート。
「くぎはなぜ、両端から錆びて、真ん中は錆びないのか」
を解き明かすべく、くぎ工場を経由して、
最後はカツオ漁船の港に漂着。
通常、海水中では30分も経てば、くぎは錆び始める。
なのに鉄で出来た船が錆びて沈没しないのは
何か仕掛けがあるに違いない。
そんな難問に立ち向かう佐藤先生が、
海水でもまれた船底に見た小箱とは・・・・(つづく)
さまざまな花の絞り汁から作られた「くぎゼリー」に発現する
ピンクや緑の錆色も必見です。
ちなみにタイトルの「くぎ丸二世号」とは、
著者の実験でもてあそばれる舟に似せた“くぎ”の名前です。
しかも、二世。
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『新・科学の実験 葉脈めっき』と
『たのしい科学あそび 鉄の実験』
めっきされた葉脈は最後になんとブローチに。
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『新・科学の実験 葉脈めっき』(少年写真新聞社)
『たのしい科学あそび 鉄の実験』(馬場勝良 著、さ・え・ら書房)
一人で実験して納得していく上記の佐藤先生に対して、
この2冊は鉄のもつ性質
(かたさが変わる、錆びる、磁石にくっつく等)を知るための
さまざまな実験や、電気を使わずにニッケルめっきや銅めっきを「やってみやがれ」と勧める科学ものです。
「材料がかたい鉄であるため、実験のいくつかは
“力”や“わざ”が必要となります。
でも、みなさんの“やる気”でこれらをカバーして」ください。
と、最後は精神論で締める力強さも魅力です。
「使い捨てカイロは、使い終わると5g重くなっている。」
そんなウンチク満載です。
毎日行っている自分の鉄の作業に、
科学/化学がこんなにもてんこ盛りとは。
子供用といって侮るなかれ。
身近な冒険にワクワクすること請け合いです。
知りたいという欲求を気軽に満たしてくれる児童書コーナー、
小説や雑誌を見に図書館に行くついでに、ぜひおすすめです。
こんな本と子供のときに出会っていたら、
自分もあやうく科学者になってしまうところでした。
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